100年以上の歴史があり、世界中の人々に愛され続けている老舗アウトドブランド『L.L.Bean(エル・エル・ビーン)』。
シンプルなデザインと機能性に優れたウエアを数多く提案し、
アウトドア～街のオシャレ着まで幅広いシーンで活用され、老若男女、世界中の人々に愛されてきた。
今回はそんな同ブランドをプロファイリング！ とくとご覧あれ。
撮影/海野俊明 ヘアメイク/篠原靖治（boucle） モデル/ラピンシェーン
| 1911年 | メイン・ハンティング・シューズを発明 |
|---|---|
| 1912年 | カタログ発送。100足オーダー |
| 1924年 | フィールドコートを発売する |
| 1944年 | トート・バッグを発売する |
| 1971年 | 1968年のカタログでは新品・未使用と制限していたが、満足保証の適用範囲を全ての商品に対して変更する |
| 1992年 | ビーン・ブーツが誕生 |
| 2010年 | シグネチャーコレクションが立ち上がる |
| 2012年 | L.L.Bean100周年 |
『L.L.Bean（エル・エル・ビーン）』はレオン・レオンウッド・ビーン（写真一番上）が、アメリカ・メイン州フリーポートに1912年設立。
ブランドのスタートとなるメイン・ハンティング・シュー（愛称ビーン・ブーツ）を開発し、販売を開始させる。雨や雪をはじき、安定した履き心地をもたらしてくれるブーツは、当時ではかなり画期的なシューズだった。現代では当たり前となっている商品カタログを作成し、メイン州以外のハンティング愛好家に発送。100足のオーダーを受注し、ゴム底がはがれるクレームの為90足返品されたが、当初約束した通り購入者に返金。更に靴を改良して新たなカタログを発送した、創業者の顧客に対する姿勢に共感した人達から数多くの注文を受けることに。また、ノーベル賞文学作家であるアーネスト・へミングウェイが、ビーン・ブーツをハンティングパートナーとして推薦した事実も存在している。メイン州で自然観光ガイドをしていた過去をもつレオンは、自らの経験を元にブーツだけでなく、ウエアの開発にも着手する。1924年にリリースしたメイン・ダック・ハンティングコート（1947年にフィールドコートに改名）は、爆発的にヒットし、今でも同ブランドを代表する人気商品である。過酷な自然環境に耐えられるアウトドアギアの製作の追求、ブランド設立当初から築いてきたカタログ販売網、オンラインサイト等で更にセールスを拡大し、時代の変遷に合わせる様にブランド力をつけ、世界的なアウトドアブランドとなる。1990年代に入ると本格的に日本へ進出。東京・自由ヶ丘の米国外初のL.L.Beanストアオープンを
皮切りに、吉祥寺、神戸など次々と店舗を構えた。自分のイニシャルが入れられるナインロン素材リュック"ブックパック"は、男女問わず当時の高校生を中心に支持され、日本のファッションシーンに旋風を巻きこした。初上陸から20年以上経た現在では全国に20店舗を構える。2010年には新コレクション『L.L.Bean Signature（エル・エル・ビーン シグネチャー）』を立ち上げ、新たなジャンルへと挑戦している。創設100年を超える老舗アウトドアブランドは世界中の人々には愛されながら、更なる高みを目指して進化し続けるのである。
1912年、ブランドの設立と共に作り出されたメイン・ハンティング・シュー（愛称ビーン・ブーツ）。今でも米国メイン州の自社ファクトリーで一足一足丁寧に作られる正にクラフトマンシップなブーツなのだ。L.L.Beanの象徴とも言われているこの一足を徹底解析する。
ビーン・ブーツ特有のチェーンソール。ホールド性に優れているので、ツルツルした床やぬかるんだ場所でもスベル心配はナシ。
より精巧な足型を使用したボトムがフィット感を一段と高めました。土踏まずに入ったス チールの補強材で安定感とサポート力も抜群。
トゥやサイドの部分にゴム素材を採用し、雪や雨に強い防水性を実現。水たまりを歩いても全然平気。
過去のアーカイブに現代的なエッセンスを投入したプロダクトを提案する、新コレクション『L.L.Bean Signature（エル・エル・ビーン シグネチャー）』。創業者レオン・レオンウッド・ビーンのサインをロゴマークに、彼がなによりも重んじた品質へのこだわりと、クラフトマンシップに重きを置く。ベーシックなアイテムから、手持ちの洋服のアクセントとなるオリジナルアイテムまで幅広く取り揃え、ファッション感度の高い新たなターゲット層の獲得を狙っている。
(写真右上) シャーミークロスシャツ各￥6,900、（写真左) ソルトウォッシュ・キャンバス・トート￥7900、（写真右下）1947フィールドコート￥26,000
Bean's Boat and Tote® Bagの前身である1944年にリリースされたBean's Ice Carrier。切り売りされていた氷、暖炉の薪きを運んだり、ホームガーデンの野菜を運ぶ際に活用された。
L.L.Beanを語る上では欠かすことが出来ないロングセラー商品であるトートバッグ（正式名Bean's Boat and Tote® Bag）は、1965年に登場。「ボート・アンド・トート」は、ボートに乗る時に必要な荷物を詰めたり、どこにでも持ち運べることを意味する。当時と同じ厚手の２４オンスキャンバス地を使用し、しっかりとした作りがウリ。また、豊富なカラ―バリエーションや自分のイニシャルを入れることが出来るサービス等、男女問わず幅広い層に支持されている。日常～旅行まで、幅広いシーンで活用出来る万能さも◎。 （左奥から時計周りに）,900、,900、,900、,900（刺繍別途U）
ポロシャツとショート丈のショーツでライトなカジュアルスタイルを構築。カーキのボトムスにえんじ色のトップスが良く映え、印象を爽やかに魅せている。足元にはメイン・ハンティングブーツをチョイス。ボテっとしたフォルムとロング丈が、ショーツのアクセントとなり、コーディネートを引き締めている。青のトートバッグもコーデにマッチ。
L.L.Beanのブランド創設100周年を迎えた2012年にアニバーサリーモデルとして、本国アメリカでアニバーサリーなトートバッグとビーン・ブーツがリリースされた。100周年の記念ロゴがプリントされた、ミニトートは発売と同時にかなり話題に。発売当初のオリジナルのディテールを可能な限りに再現したビーン・ブーツも、トート同様に高評価を博した。日本でも同年２月にリリースされ、人気を博した。（写真左から）100th アニバーサリー・メイン・ハンティング・シューズ￥24,000、トートバッグ（左：￥4,900、右：,900）
L.L.Beanと伊勢丹新宿本店リモデルを記念し、がコラボレーションしたトートバッグを今年3月にリリースし、フリークやオシャレ好きな人々の間でかなり話題となっている逸品だ。L.L.Beanの旗艦商品「ボート・アンド・トート・バッグ」をモチーフに、黒ボデイに黒刺繍（別途U）の光るスタイリッシュなデザインが特徴。モ－ド好きの顧客に向けて立ち上げられたこの企画、今後は第二弾の新作発売も予定されており、今後の両社のコラボレーションにも注目だ。Black on Black Tote Bag Sサイズ：\8,400 Mサイズ： ,550 Lサイズ： ,650 商品問い合わせ先 伊勢丹新宿店本館3階＝イーストパーク/リ・スタイル ギフト 03-3352-1111