ブランドファイル | メンズファッション.jp

『L.L.Bean（エル・エル・ビーン）』はレオン・レオンウッド・ビーン（写真一番上）が、アメリカ・メイン州フリーポートに1912年設立。 ブランドのスタートとなるメイン・ハンティング・シュー（愛称ビーン・ブーツ）を開発し、販売を開始させる。雨や雪をはじき、安定した履き心地をもたらしてくれるブーツは、当時ではかなり画期的なシューズだった。現代では当たり前となっている商品カタログを作成し、メイン州以外のハンティング愛好家に発送。100足のオーダーを受注し、ゴム底がはがれるクレームの為90足返品されたが、当初約束した通り購入者に返金。更に靴を改良して新たなカタログを発送した、創業者の顧客に対する姿勢に共感した人達から数多くの注文を受けることに。また、ノーベル賞文学作家であるアーネスト・へミングウェイが、ビーン・ブーツをハンティングパートナーとして推薦した事実も存在している。メイン州で自然観光ガイドをしていた過去をもつレオンは、自らの経験を元にブーツだけでなく、ウエアの開発にも着手する。1924年にリリースしたメイン・ダック・ハンティングコート（1947年にフィールドコートに改名）は、爆発的にヒットし、今でも同ブランドを代表する人気商品である。過酷な自然環境に耐えられるアウトドアギアの製作の追求、ブランド設立当初から築いてきたカタログ販売網、オンラインサイト等で更にセールスを拡大し、時代の変遷に合わせる様にブランド力をつけ、世界的なアウトドアブランドとなる。1990年代に入ると本格的に日本へ進出。東京・自由ヶ丘の米国外初のL.L.Beanストアオープンを 皮切りに、吉祥寺、神戸など次々と店舗を構えた。自分のイニシャルが入れられるナインロン素材リュック"ブックパック"は、男女問わず当時の高校生を中心に支持され、日本のファッションシーンに旋風を巻きこした。初上陸から20年以上経た現在では全国に20店舗を構える。2010年には新コレクション『L.L.Bean Signature（エル・エル・ビーン シグネチャー）』を立ち上げ、新たなジャンルへと挑戦している。創設100年を超える老舗アウトドアブランドは世界中の人々には愛されながら、更なる高みを目指して進化し続けるのである。