普段洋服での生活に慣れていると、浴衣を着るのはどうも面倒だと思う男性が多いかもしれません。しかし浴衣は元々風呂上りなどにさっと着られるものとして長年親しまれてきました。難しいルールや着付けに縛られず、着心地やおしゃれを楽しみましょう。まず、自分の丈に合ったものを選ぶのが着こなしのポイントです。長すぎるとだらしないですし、短すぎると子供っぽくなってしまいます。鏡を見ながら、自分にはどの長さが似合っているのか選んでみてください。女性の場合は着崩れしないように歩き方や姿勢に気をつけますが、男性の場合は少し着崩れていてもかっこよく見えます。但し内揚げの縫い目が見えてしまうのは、一般的に良くないとされていますので注意しましょう。着崩れが心配な方は、襟の先と腰の内側に紐を縫い付けて結ぶとしっかり固定されます。そして基本的なことですが、姿勢を良くして歩きましょう。せっかく綺麗に着こなせていても、姿勢が悪いだけで全てが台無しになってしまいます。頭の上にリンゴを乗せているようなイメージで、肩を開いて、背筋を伸ばすように心掛けてください。これだけでグッとかっこいい着こなしになります。何度も着付けをしたり他の人の着物姿を見ると、だんだんどのようにすればかっこ良く着こなせるのかわかってきます。回数を重ねて自分なりの着こなしを探ってみましょう。