選び方が分からない、着こなしが難しそう、せっかく浴衣を着てみたいと思っても、そんな理由から敬遠する男の人は多いようです。
男性用はサイズをきちんと合わせれば着るのは簡単です。女性用のようにおはしょりを始末して丈を調整する必要もないし、また少し着崩れたのがかえって粋に見えるという部分もあります。難しく考えず気軽に着てみて欲しいものです。
お店で選ぶときは、着たときに丈はくるぶしが出るくらい、袖は手首が出るくらいにすると、ちょうどよいサイズになります。たいていは「身丈」が表示されていますから、自分の身長から26cmほど短い身丈のものを選ぶと目安になります。
着るときのポイントは二つあり、まず襟足に襟をきちんとつけて着ること。襟がゆるんでうなじがのぞいてしまうと、印象が女性っぽくなってしまいます。そして帯はウエストではなく骨盤の辺りに巻くことです。このポイントを押さえるだけで、着こなしがぐっと粋になります。また髪を伸ばしている方は、ゴムでしっかり束ねて首筋を出すと、全体の印象がひきしまります。
最近は浴衣の柄も、モダンなもの、洋風のものなどずいぶんバリエーションが増えていますが、大胆な柄は着こなすのが少し難しいです。着慣れないうちは、紺などの落ち着いた色に細い縞柄など無難なものを選んでおくのがおすすめです。着こなしに自信がついたら、大胆な柄物などにも挑戦してみてください。