男も最近おしゃれに力を入れるようになってきました。が、見るからにおしゃれな服装をしているメンズほど、なぜか服が浮いて見えてしまっているのはなぜなのか?本人がおしゃれにしているのはわかるのですが、それがしっくりきていない。つまり服を着こなしていないのです。着こなすということは、その人の雰囲気に合っていて、妙な目立ち方をしないということでもあります。あまり凝ったファッションにすると、心の中で「こんなにファッションに力入れてるんだゾ」という力みがどうしても生じてしまうものです。力みや気張りが生じるようなファッションは、言ってみれば消化不良状態と同じこと。着こなしの「こなし」は完全消化吸収状態のことです。上級の着こなしとは、服が浮かないことが第一です。理想としては、特に何がどうってわけじゃないけど、全体的にセンスがいい、という印象を相手に与えること。この点においては、多少浮いたファッションでもなんとなく許されてしまう女性より、男性のほうがハードルが高いといえます。まだまだメンズ・ファッションは日本ではよちよち歩きです。「「オレ、キメてるでしょ」とか「俺って、オシャレだからさ」というオーラが出まくっている間はまだまだ修行期間。そろそろ一段階上がってくる人達が出てきても良い頃です。