2013年秋冬メンズコレクションは、パリ、ミラノ、ロンドン、東京と既に発表されましたが、世界の流れは、脱クラシック、ロマンの復活、ハイブリッドという言葉で言い表せそうです。脱クラシックとは、スーツにもこれまでにはない新しい色を取り入れ、クラシックな中にも新しさを取り入れることを提案しています。定番の黒、ベージュ、グレーに加え、ブルー、紫といったカラーパンツが秋の着こなしにも出てきそうです。色と素材で遊ぶのが今年風でしょうか。
ロマンの復活とは、メンズでは使わなかったレディスのような素材、例えば、芯地のない柔らかで、感触の良い素材やアニマルプリント、フェイクファーなどをふんだんに使ったものや、シャツにも思い切ったドレープやダブルカフスを取り込むなどロマンチックを提案しています。
次に、ハイブリッドとは、異素材同士を組み合わせたデザインや着こなしのことです。カジュアルスタイルなら、レトロ柄やグラッフィックを加えたり、ミリタリースタイルにインスピレーションを受けたカモフラージュ柄も現れそうです。最近はスリムなシルエットが主流ですが、カジュアルスタイルには、身体を締め付けないゆったりさを追求したオーバーサイズものも復活する見込みです。今年から来年にかけてのメンズファッションの着こなしは、異素材を巧みに組み合わせ、レトロとロマンを新しく解釈したスタイルが注目を集めそうです。