万年筆は歴史のある筆記具であるだけに、トレンド雑誌でも頻繁に特集が組まれ、専門誌においては号数を重ねるほど詳細で専門的な内容に、購入を欠かさない熱狂的なファンも沢山います。
希少性が高く大変に高価なタイプもありますし、貴重な宝石や貴金属を用いた装飾品のような高級品もあります。
しかしながら、筆記用具ですので日常使用するうえで勝手の良い、コストパフォーマンスに優れた名品も数多く作られています。
こうした数々の魅力を伝えるには、拍子抜けするほど構造は単純で故障も少なく丈夫です。
正しい扱い方で使用すれば、どんなタイプのものでも半永久的に使い続けることが出来ます。
万年筆の入門者にとっては、付録として実物が添付されている雑誌を選ぶ事は、専門家の講義を聞く事以上に重要な事かもしれません。
初めて手した一本で学ぶべき最も重要なポイントは、原理を理解する事と手入れの方法を知る事に尽きるからです。
しかしながら、安易に扱える汎用性に富んだ筆記具に押されているいるのも事実です。
廉価で使い捨て、間違いなく書き続けられる筆記用具には愛着とは違った信頼感が存在しますが、利便性を追求したものだけが評価の対象にはならないのです。