ロックの亜流として、イギリスやアメリカで活動したパンクバンドが、好んだスタイルがパンク系ファッションです。
共通しているのは、着古された破棄寸前のボロを身に纏っていることで、社会と迎合しない反骨精神を表現しています。
パンクの流れとして、音楽活動として、現在に至るまで継承されているところもありますが、特に明確な基準があるわけではないので、パンクといわれるバンドメンバーの音楽センスや、ロックミュージック専門雑誌に度々掲載される当時の写真などを参考にするとよいでしょう。
ヴィジュアル面では、特に絶対的にパンクであるとの決まりごともなく、パンク系の産みの親とされる象徴的なデザイナーでさえ、特に有名だったパンクバンドメンバーの衣装をデザインした実績はあるものの、パンクそのものであるとは言いがたく、メンバー自身でさえ既製の革ジャンを自ら加工して衣装にしています。
専門雑誌も、膨大な資料が存在します。
というのもパンク系バンドの数だけ、音楽性やファッションの解釈が異なり、常に自ら新しいスタイルを作り出すことが活動の根底にあるからです。