ちょっと前までは、一部のデザイナーがトップダウン式に流行を作り出していたが、最近では若者のリアルな着こなしから流行が形作られることも多くなってきた。
それに伴い若者のリアルな感性に注目が集まるようになり、現在ではストリートスナップが各雑誌媒体において盛んに行われている。
人の感性がファッションに大きな影響を及ぼすことを考えると、地方によってファッションの違い、さらにはストリートスナップの雰囲気にも当然違いが出てくる。
一般的に、東京はキレイ目な格好に身を包んだ若者がクールな表情、ポージングをしていることが多い。
これに対して大阪で撮影した写真は、カジュアルな服装にくだけた表情で笑うモデルが目立つ。
もちろん、これは全体の傾向を述べているのであり、両者はどちらが良いという話ではない。
スナップモデル(被写体)にとって大切なことは、こうしたステレオタイプに自らを当てはめるのではなく、本当の自分を写真に表現することである。
対して撮影者は、そうしたモデル一人一人の個性をしっかりと掴み、写真へと表現する努力をすることである。