昨今では、多くのメンズファッション誌を見ても、日本と海外の各都市のファッションスナップ写真の特集が組まれている。
大概の特集は、毎年同じ時期に掲載している雑誌が多い。
ある雑誌のストリートスナップに着目し、3年ほど観察していたが、さまざまな発見があった。
まずは日本のスタイルから、決まった場所で撮影されていることが多い。
実際、何度か同じ場所で写真撮影をしているシーンを見かけたこともある。
写真撮影の声がかかることを望み、何度も往復する方もいることだろう。
そして、写真に見られる傾向は「よそ行き」とも言える服装だ。
客観的に見て家の近所などでは、考えずらい服装である。
レイヤードスタイルで多く重ね着している点、身動きが取り辛いものを着ている点からそれがわかる。
ファッション誌のためのファッションになりがちだ。
一方、海外のスタイルはというと、定番スタイルにアレンジを効かせた服装が多い。
流行をどこか一部に取り込むが、それに捕らわれ過ぎず、日常の生活感がにじみ出ている。
着なれたものを着用しているために、服が馴染んで自然な写真になっていることが多い。
このように各都市のスナップを見比べると面白い発見がある。