いつ頃から始まったのかは判りませんが、スナップ写真の撮り方に流行があるように感じます。
ファッション雑誌で見かける写真のほとんどが、カメラを睨みつけるような、いわゆる「カメラ目線」である事に疑問を感じるているのは、わたくしだけでしょうか。
なんらかの広告でのスナップでしたら、それをコーディネートするスタッフさん達が、そのような出来上がりの方がよりインパクトを与えることと想定し、お作りなられている訳ですから、素人がつべこべ言う事ではないのかもしれませんが、見る側がどのような印象を持つかまでは、あまり考えていらしゃらないようにも感じられます。
本来のスナップは、その被写体である人物が気にしていない自然な瞬間を捉えたものと思いますが、雑誌で見るものは広告であり、スナップとは程遠いものと感じます。
カメラマンがその道のプロで、撮られる方もプロならば、ディレクターがそのようなものを望んでいる傾向に不思議さを感じます。
どのような広告であっても、睨みつけるようなモデルさんには、インパクトこそあれ、何を訴求したいのか判りにくく、「カメラ目線」ではない自然体の方が見る側も自然に感じると思います。