書類や各種証明用などで使用する写真がありますが、対比するようにファッションスナップといわれる撮影法があります。
この二つには大きな違いがあります。
まず、各種書類などで使用するために撮影を行うものでは、事前に着用する衣類などを入念にチェックしておき、髪型や顔の表情などにも十分に配慮をします。
その上で、撮影時には体を動かすことなく、静止した状態で被写体の正面から撮影することが基本です。
それに対してファッションスナップの場合では、日常の何気ない瞬間をカメラで捕えることが基本とされており、常に自然体で撮影を行うことが求められています。
さらに被写体の背景となる場所に関しても、屋内外問わずに自由に撮影が行われることが基本となります。
しかし、メンズ用のファッション雑誌などで掲載されているファッションスナップの中には、特に10代の若年層をターゲットとしているものでは、ファッションをより分かりやすく表現するために、多少の演出を施しているケースがあります。
それでも基本はストリートファッションを軸としているので、可能な限り自然体での姿を映し出すことを第一にしています。