モデルは、海外の諸都市のストリートなどで被写体となってスナップ写真を撮る、といった仕事をする場合も少なくはありません。
こうしたストリート撮影の場合には、セット撮影となるスタジオ内での撮影とは異なって、実際の街路風景がその背景となるわけですから、被写体となるモデルの側が背景となる風景の側に合わせて行く、といったアプローチが必要であり、その背景となる街路風景にそぐわないイメージとなってはダメなのです。
すなわち、その被写体のファッションやポージングは、その背景である街路風景と調和がとれていながら、なおかつ、スナップ写真としてアピールするものになっていなければなりません。
特に海外諸都市でのストリート撮影ともなれば、日本とはまったく違ったその国々、その都市独特の風景と風情といったものがあり、そうした背景と溶け合って被写体が訴えかけてくるような絵になっていなければ、わざわざ国外に出向いて撮影している意味がないことになります。
このためには、被写体となるモデル、それを撮影するカメラマンのさることながら、そのコーディネートを行うコーディネーターの手腕に拠るところが大きい、とも言えるでしょう。