ブランドファイル vol.11 new balance（ニューバランス）｜メンズファッション.jp

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サイドに入ったNマークと、オーセンティックなデザイン、優れた機能性を兼ね備えた
ランニングシューズ等を数多く提案し、世界中の人々を魅了し続けている
人気ブランド『new balance（ニューバランス）』。
設立から100年を超える歴史と格式を持ち、時代の変遷と共に進化してきた、
ビッグシューズブランドをヒモ解く。

撮影/海野俊明　ヘアメイク/武田正憲（ROOTS）　モデル/石綿堅志

new balance（ニューバランス）年表

1906年	イギリス移民だったウイリアム J.ライリーによりボストンに「ニューバランス・アーチ」設立
1938年	記念すべき初のランニングシューズが誕生
1972年	ジム・デイビスがニューバランス社の新しいオーナーに。現在に続くブランドのコンセプトが形作られる
1982年	オンロードのランニングシューズ900シリーズの元祖M990が誕生。現在発売中のM990 はシリーズ11代目となるM990
1985年	現在でも根強い人気でブランドの象徴となったM1300発売。1000シリーズの元祖
2006年	ブランド誕生から100周年。記念モデルM992発売。
2013年	定番モデル996と最新ミッドソール機能REVLITE（レブライト）を融合したMRL996誕生。さらなる進化を続ける。

『new balance（ニューバランス）』は、1906年アメリカ･マサチューセッツ州ボストンにて英国からの移民であるウイリアムJ.ライリーによって設立された。当初はアーチサポートインソールや偏平足などを治す矯正靴を製造していた。足の解剖学的な知識、整形外科や運動生理学をベースにした、矯正靴の製造ノウハウを活かし、1960年代にはカスタムメイドのランニングシューズを開発する。1972年にジム・デイビスが経営を引き継ぎ、本格的なシューズの量産がスタート。70年代当時は空前のジョギングブームが巻き起こり、この頃にたくさんのメーカーが、ランニングシューズの礎となる機能を生みだした。ニューバランスも同様で、独創的なシューズコンセプト「インステップレーシング」を確立。甲まわりと踵をしっかりホールドし、足指部分を自由な状態に保つ、ニューバランスならではのこのシステムは、現在リリースされるシューズにも採用されている。1976年にこの機能が搭載された初代モデル・M320を着用したトム・フレミングがNYシティマラソンで優勝し、市民ランナーを中心に熱い支持を受けた。1980年代に入るとニューバランスの名作モデル990、1300、576、1500等が次々と生み出された。アメリカの有名デザイナーであるラルフ・ローレンが発売当時に1300を履き、その履き心地を大絶賛したという逸話は、今でも語り継がれている。1990年代には1400、1700、2000年代にはトレイルランニングモデルなど、最新のテクノロジーを集結し、よりよいフィット性を追求したシューズ作りを行い、世界中の人々から高い評価を得ている。創業100年以上たっても変わらないクラフトマンシップと、飽くなき探求心で機能、質に優れたシューズをクリエイトし続けてるのである。

これまでに数々の名モデルをリリースし続けていたニューバランスだが、その中でも特に人気でブランドを語る上では外せない物をピックアップ！　スニーカーフリークから絶大な支持を受けているモデル～日常のオシャレに活用しているモデルまでを、徹底解説する。

M990
1982年に900番台の開祖として誕生。今も続く特許技術「ENCA P」を搭載し、安定性とクッション性を実現。当時の広告には「1000点満点中の990点」と謳われている。

M576
1988年に誕生した、オフロードでのグリップ性と走行安定性を追求したランニングシューズ。シンプルなフォルムとヒールカウンターの切り返しが特徴。

M1500
サイドのNマークが刺繍仕様、一体成形のミッドソールが特徴。軽さや耐久性を考慮して人工皮革へとアッパー素材を移行。当時の最新技術を全て落とし込んでいる。

M996
1998年の登場から今日に至るまで、数多くの愛好家を虜にしているロングセラーモデル。独自技術「ENCA P」と「C-CAP」を組み合わせて卓越したクッション性を誇る。

M998
1993年リリース。優れた衝撃吸収性と反発弾性を高次元で満たした「ABZORB」をミッドソールに搭載し、クッション性とスムーズな足運びを実現。ランナー達の喝采を浴びた。

M1400
一度は発売中止となり、1994年に製品化。、メタリック感ある大きめなサイドの「N」で、クラシカルな印象がウリ。柔らかくフィットする履き心地が幅広い世代の人達から支持されている。

「made in U.S.A.」と「made in U.K.」と謳われるニューバランスのモデルは、スニーカー、オシャレ好きの間では特にスティタスの高いモデルとして認知されている。Made in U.S.A.を開発している工場は全米に6つ、その中でも900シリーズや1000シリーズを誕生させている工場は1981年に開設したメーン州にある「スコヘーゲン工場」。ニューバランスがmade in U.S.A.にこだわる理由は２つ。メーン州に住む人たち（ファミリー）に貢献すること。そしてメーン州が育て上げた職人たち（クラフトマン）の技術とハンドメイドの温かさを世の中に発信すること。また、made in U.K.を開発している「フリンビー工場」も、もともと靴職人・革職人が集まる工場地帯に所在。ピーターラビットの世界でも有名な湖水地方の先にある田舎町である。ココでもスコへーゲンと同様の理念の下、プロダクトを製造している。そんなクラフトマンシップを反映し、作り出されたシューズだからこそ、プレミアムな存在なのである。

人気ブランドやショップ等と、積極的にコラボレーションしてリミテッドなモデルを世に送りだしてきたニューバランス。レギュラーのモデルとは一線を画す、ディテールに仕上げている所が特徴で、ファッショニスタ達から一目置かれている企画系スニーカーである。今季も注目の一足がリリースされる。スポーツ用品を総合的に取り扱う、ショップ『OSHMANS（オッシュマンズ）』とのコラボモデルをピックアップ！　スタイリッシュでオシャレなビジュアルに仕上がっています！

ベースモデルには1500の後継モデルとして90年代の近未来的なデザインを確立させた、M1600を採用。かすれがかったネイビーのスウェードと、メッシュの組み合わせ、ライトグレーやレッドの挿し色などで、落ち着き感のあるクールな印象を演出。100％の衝撃吸収性能を誇る「ABZORB」を搭載し、履き心地良し。M1600 ￥16,800

ニューバランスからリリースされる2013F/W新作スニーカーを大紹介！　新機能を搭載した物や過去のア―カィブを彷彿とさせるカラーリングにこだわった物、新色など、充実したラインナップ！　ヘビロテ使用間違いナシな物ばかりなのでチェックしてみて！

白いシャツとカモ柄のショーツを合わせたストリートスタイル。誕生から25周年を迎える名モデルM996のアップデートモデル、MRL996を足元にチョイス。茶スウェードの落ち着き感あるデザインは、ショーツと相性抜群。まとまりあるボトムスコーデに仕上げている。ボーダー柄のシャツをプロデューサー巻きして、コーディネートに程良いアクセントをプラス。ストリートに大人っぽさを加えた、絶妙なスタイルを構築している。

スニーカー（MRL996）/￥12,390

「REV LITE（レブライト）」は、ニューバランスの最新ランニングシューズに搭載されている軽量性とクッション性に優れたミッドソール素材。従来のクッション素材から約30％軽量化。それにも関らず、より優れた耐久性とクッション性を発揮し、履き心地はすこぶる良い。今シーズンはM996やM580と言った名作モデルにこのミッドソールを搭載した、ハイブリッドモデルMRL996、MRT580を提案している。名作がまだまだ存在するニューバランスにおいて、今後も更なるハイブリッドモデルが予想される！？